D 住い【建築を知って、住いに対処する】

D 住いと知識

建築と聞いて読者の皆さんは何を思い浮かべますか。
建築教室の生徒さんと話していると、そのイメージは圧倒的に戸建住宅です。

住いは、皆さんにとって最も身近な建築といえます。

住宅購入、改修、移住、DIY、賃貸、修繕、、、。
住いに関る日常のトピックは多いでしょう。

しかし日々建築の仕事をしていない読者さんには、不明なことが沢山あるはず。

私は仕事で建築を覚えた、独学系の建築家です。
修行先の上海から帰国後にライセンスを得て、現在は設計事務所を主宰しています。
東京と長野県で活動しており、空き家再生や地域デザインのこともしています。
長野県塩尻市と松本市で”誰でもできる建築教室”という一般者向けの教室も主宰。
それら建築などに関係する情報を、ブログで記事にしています。

この記事では、ブログ内で取り扱っている住いに関するトピックを説明しています。
個別の内容はそれぞれ別記事で紹介。
また独学で建築家を目指す読者さん向けに、住宅設計事情を少し記事にしています。

情報は全て日々の建築活動の経験から紹介しています。
ピンポイントで知りたい内容が記事にないかもしれません。
しかしすぐに役立つ情報ではなくても、知っていたから行動に移せることはあります。
それぐらい住いに関る出来事は、日々の生活で頻発する身近な存在。
これから独学で建築家を目指す読者さんは、住宅からキャリアをスタートする可能性が高いです。
住宅が建築家にとってどういったポジションになるのか、予備知識として覚えておきましょう。

住いのトピック

このブログでは、A~G群に分けて記事をまとめています。
住いに関する記事は、下記の群で多く紹介しています。

DIYや改修・工事に関ること
 C群 誰でもできる建築教室とDIY
住宅や木造に関する内容
 D群 住いと知識
地方移住や空き家等の情報
 E群 地方・空き家・移住
大家としてのリノベ不動産活動
 G群 建築家のリノベ不動産

例えば下記のような、住いに関してのトピックを記事にしています。

・普段の手入れや長持ちのコツ
・改修の諸事情
・建築設計事務所とのやり取り
・住宅業界について
・古民家
・海外の住宅事情
・DIYの注意点
・移住前の準備、空き家事情

下記のような、読者の皆さんが普段接する機会の少ない情報も発信中。

外構 ・構造 ・電気 
・空調、設備 ・家具 
・法規 ・助成金

日本の建築家と戸建住宅

建築=戸建住宅のイメージが強いのは日本独特の習慣があります。
日本では世界的にみても持ち家率が高いので、最も身近な建築が戸建住宅。
しかし、持ち家が当り前の国ばかりではありません。
私が修行時代を過ごした中国では土地は国有で、住いといえば賃貸マンションやアパートが常識でした。

戸建は別荘という扱いで、一般的な人々には特別な存在。
欧州で設計活動のある友人の話を聞いても、戸建住宅は相当な資本がある人の建築物だそうです。

この現象は日本人建築家の活動にも大きく影響を与えています。
建築は完成までの資金が相当にかかります。
建設費用に比べれば微々たるものですが、設計報酬もある程度高額になります。
単価が高いので、設計の仕事をとることは簡単ではありません。
聞きかじりですが、建築家になるには資産家の子息が向いていると冗談まじりの話しも。
長い間仕事がなくても過ごせる、経済的な余裕が必要だということでしょう。

そのなかでも戸建住宅は規模が小さいので、比較的単価の低い仕事
建築家に頼みやすい案件です。
日本では戸建住宅の需要が多い環境下で、若い建築家の仕事の機会が多いといえます。
多くの日本人建築家が戸建住宅からキャリアをスタートするのは、こうした事情があります。
景気のわりには、比較的建築家の仕事が多い国。
その反面、欧米に比べて住宅設計の単価が低い事実があります。
規模にもよるのですが、戸建住宅の設計料は200万~300万ぐらいが相場です。
売れっ子の建築家でも戸建住宅だと500万~600万前後だと思います。
専門的な技術や法規、美術の知識。
あらゆる方面に情熱や時間をささげる仕事にしては、安いなと私も感じています。
欧米では一桁違うと知人に聞いたことがあるので、安いニッポンは建築業界でも同様です。

建築を知って備えよう

ブログ内の記事に関して読み順はありません。
気になったトピックを読んでもらえれば、住いや建築に関する出来事が何かあった際に役立つこともあるでしょう。
ある特定分野に特化した建築関係のブログはありますが、建築にまつわる様々なことを紹介している記事は多くありません。
様々なトピックが、皆さんにとって”一番身近な建築物=住い”についても学べるようになっています。

これから独学と独力で建築家を目指す読者さんは、建築や仕事に関る前の予備知識や事前準として役立ちますよ。

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